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PR案件のDMが来たんだけど怪しい…これって大丈夫?

Cak
SNSのPR案件詐欺はかなり多発しています。実際に私の元に届いたDMをご紹介していきます!
概要

SNSで活動していると、企業案件や広告依頼のDMが届くことがあります。
しかし、その中には乗っ取りや詐欺を目的とした偽依頼も存在します。
今回は、私(フォロワー約1万人)のもとに届いた「広告のご依頼です」というDMの実体験を紹介します。
驚くべきことに、そのDMを送ってきたのはフォロワー20万人以上のアカウント。
一見信頼できそうな相手でしたが、やり取りや調べを進めるうちに、明らかに“怪しい”点が見えてきました…
突然届いた「広告(PR)依頼」のDM

ある日、XのDMに某マッチングアプリ名のプロモーション担当者というプロフィールのアカウントから突然こんなメッセージが届きました。
「こんにちは。突然のご連絡失礼いたします。広告のご依頼についてご相談させていただきたく、ご連絡差し上げました。今回のご依頼は有償となっております。ご検討いただけますと幸いです。」

丁寧な日本語、そして送り主のアカウントには20万人ものフォロワー。
普通に見れば「企業案件かも?」と思ってしまう内容でした。
しかし、プロフィールをよく見ると違和感が。
フォローしているアカウントは外国人名ばかりで、投稿内容もほとんどなく、どこか不自然。
某マッチングアプリ名の公式アカウントのリポストばかり。
私は「怪しいな」と思いながらも、「詳細お願いします」とだけ返信しました。
不自然な広告内容「コピペだけで5万円」

すると、相手から次のような広告文が送られてきました。
もし以下の広告コピーをXに投稿していただけると、非常にありがたいです。 「(某マッチングアプリ名)で理想の相手を見つけて、素敵な出会いを始めよう!
サクサクマッチして、気軽にチャット
。恋愛したい人も、新しい友達作りたい人も、(某マッチングアプリ名)がぴったり!
今すぐApp StoreかGoogle Playで(某マッチングアプリ名)をダウンロードして、新しい出会いを楽しんでね!
」 もしご興味がございましたら、DMをお送りください。詳細や価格についてご案内させていただきます。 どうぞお気軽にお問い合わせください。 ご協力いただき、ありがとう
そしてさらに続けて送られてきたのが、

こちらはX公式プラットフォームの広告です。以下のリンク(ad.twitter.com.ai/ーーーtlogin)からログインしていただければ、あなたのツイートのデータを見ることができます。ログイン後、指示に従って「(某マッチングアプリ名)広告主」を選択し、確認ボタンをクリックしてください。その後、PayPayアカウントをお知らせいただければ、報酬をお振り込みいたします。
※皆様がリンクを踏まないように一部URLを伏せています。
というものでした。
一瞬「本物かも?」と思わせる構成ですが、
よく見るとドメインが“twitter.com”ではなく“twitter.com.ai”になっています。
これは典型的なフィッシング詐欺(偽ログインサイト)です。
URLをクリックしてログイン情報を入れると、パスワードを盗まれてアカウントが乗っ取られる仕組み。
しかも、「PayPayで報酬を支払う」という点も、企業案件としては非常に不自然でした。
フォロワー数が多い=安全ではない!
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フォロワー20万人という数字は、見る人に大きな信頼感を与えます。
「こんな有名アカウントが詐欺なわけない」と思ってしまうのも自然なことです。
しかし、実際はこのような詐欺DMが急増しています。
そして…よく考えてください。
…つまり、この20万人フォロワーのアカウント自体が、すでに乗っ取られている可能性が高いのです。
中身はまったく別人。
元の持ち主は気づかぬうちにアカウントを奪われ、そのフォロワー数と信頼だけを詐欺師に利用されている…
そんなケースが後を絶ちません。
だからこそ、PR案件を提示してくるフォロワー数が多いアカウント=安全という思い込みは危険。
「フォロワー数の多さ」こそが、詐欺師が悪用する“信頼の盾”になっているのです。
この手の詐欺DMに共通する特徴
今回のケースから見えてきた、「詐欺DMの典型的な特徴」をまとめます。
- 丁寧だが不自然な日本語(語尾や文体が急に変わる)
- 報酬額が異常に高い(コピペだけで5万円など)
- 外部リンクでログインを促す
- URLが「twitter.com」以外
- アカウントのフォロー欄が不自然(外国人・無関係な分野ばかり)
ピンときたらすぐにブロック・通報するのが安全です。
もしリンクをクリックしてしまったら?

万が一、偽サイトにアクセスしてしまった場合は、すぐに次の対応を。
- Xのパスワードを変更する
- 二段階認証を有効にする
- 不審なログイン履歴を確認する
- X公式の「不正アクセス報告フォーム」から通報する
そして、同じパスワードを他のサービスで使っている場合は、すべて変更するのが鉄則です。
SNS利用者全員が「ターゲット」になりうる

私はフォロワー1万人ほどの一般アカウントですが、今回のようなDMが届きました。
「インフルエンサーじゃないから大丈夫」とは、もう言えません。
SNSを使うすべての人が、こうした“巧妙な罠”の対象になり得ます。
そして、「フォロワー数が多い=信用できる」という思い込みが、詐欺師にとって最も利用しやすい心理なのです。
まとめ
SNSでのDMは、気軽に見える一方で危険も潜んでいます。
今回のようにフォロワー20万人以上のアカウントからでも、詐欺はやってきます。
「報酬が高すぎる」「ログインを促される」「URLが微妙に違う」
そんな時は、必ず一呼吸おいて確認を。
SNSは便利で楽しい場所だからこそ、自分のアカウントと信頼を守るための防犯や防御意識が大切です。
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